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多重債務と言う言葉もこれほどメジャーになったのだから、多くの人が陥っているものと思われるが

私もその一人であった・・・というより、その一人であると言った方がいいかも知れない。

現在の私は、２度目の多重債務といった状況ではあるが、１回目の多重債務よりはマシな状況にはある。

というのも、１回目の状態は、自分でもある意味「病気」的な要素を感じており、その病気を克服するのに

かなり時間がかかった事もよく覚えている。

何の病気か・・・それは「ギャンブル」である。当時から主婦層のパチンコ依存症といった内容の

報道をよく目にしていたが、私の場合もそれに近い・・・いや、それ以上だったかも知れない。

競馬・パチンコ・競艇と、手軽に手を出せるものには全て手を出して、結局はマイナス方向へと突き進んでいた。

きっかけは、借金の返済に困り、返せなければ人生が終わる。何とか明日の返済を乗り切ろうと

パチンコ店に出向き、また、下手に勝ってしまった事が事の始まりだと思っている。

当時のパチンコ（スロット）は良い流れが来ると爆発的に出玉が得られ、それこそ１０万単位の勝ちは

決して珍しいものではなく、逆に１０万負けるのも早いという、これこそギャンブルであったと今は思う。

ところが、元々好きであった競馬で○十万儲けて、さらにスロットで連勝し○十万儲けた週があったにも関わらず

そこで、借金を返済すれば良いものを、「コレをさらに増やしてやる」的な欲に駆られて、結局は元の貧乏に・・・

冷静になれば、勝ち続ける事なんて出来るはずがないって事は誰もが知ってるのに・・・。

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聞き出したい時の問いかけは直球に限るが私の持論。今回はその中でもダルビッシュ張りの剛速球を投げてみた。

私が今苦しんでいるのは、毎月の他社への返済であり、金利云々よりも返済額そのものが下がれば

住宅ローンも安定した返済が可能になる。それにプラスして教育ローンの借り入れが合わせてできれば

会社がなくなってしまわない以上、安定した生活環境に変貌するので、そういった救済措置は無理ですか？

保証人になって頂ける方も居るのですが・・・と全てをぶっちゃけた。

マネージャーの口から出てきた言葉は、「おっしゃられる意味はよく理解できますし、その通りだと思います。」

「ただ、弊社は型にはまった商品しか持ち合わせておらず、弊社から御融資はできません。」ときっぱり。

その時の私の心境はと言うと、「みんな見て見て～！！やっぱり引いた引いた、遠くまで下がっていったよ！！」

「やっぱり銀行さんはエビになったよ～！！」と叫びたい気分だった。

当然と言えば当然ではあるが、自社が損失を受けないよう回収に向けての策は講じるが、新たなリスクを負うことはしない

自分の事を最もよく知る私からすれば、融資した方がリスクが下がるのに・・・私がマネージャーなら融資の方向で

会社側と話をしてみるが・・・と思いながら諦めた。

私が飛ぶような事がもしあれば、マネージャーは自分の判断ミスであった事に気付くだろうが

私は私でそう簡単に飛ぶような事はできないので、これまたこまった話である。

ひょっとすればと、色気を持って投げたボールだけに、受け止めて貰えなかったショックは正直大きい。

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